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製品ができるまで

塗り仏壇 -メイドインジャパンであること-
最近では中国製品も多くでまわり、安い製品もある中、一時的なものでなく、
長く使い続けられる仏壇、仏具を目指しております。
日本の伝統工芸である 漆塗り、欄間彫、金箔、蒔絵、錺金具といった各職人による技と美。
これぞメイドインジャパンのプライド。

~塗り仏壇ができるまで~

図面作成

 アイデアを設計図面に起こします。その上で私たちの理念である、ご本尊様を拝しやすい仏壇づくりを念頭にご本尊様の高さ位置から決めて設計していきます。仏壇ありきではなく、ご本尊様が中心であるということ、このことこそ我々信徒としての姿勢であり我々が重視している点です。

木地製作

 木地は当社の最大の特徴ともいえます。最近では中国製品も多く、見た目には同じような木地を作りますが、作る工程が違うため、後々、経年劣化激しいものもあります。よってベースとなる木の選択、長年使っていただけるかつ、使い勝手の良さ、さらに重量のバランス、見えないからいいのではなく、見えないところにも木を配る、将来的な塗り替えも考慮にいれ製造します。また、ただ図面を形にするのではなく、矛盾点を修正し、完成品を想定しながら作っていきます。当たり前の事のように思いますが、他社では皆、分業の為、頼まれた物を作るだけといった職人も多く、完成品を見たことないといった職人も多々いるのが普通なのです。

漆塗

伝統工芸である漆塗り、ただ木に塗り付けるのではなく、まず下地を作っていくことから始まります。下地を塗っては研ぎ、塗っては研ぎの繰り返しで非常に肝になる作業です。
この下地が仕上がりの良さを決めてしまいます。色も黒、朱にはじまり、うるみであったり白檀塗り、乾漆と様々な塗り方があります。様々な大きさの刷毛を使い、塗っている部屋の気温や湿度によって乾燥時間も変わり、チリ、埃も大敵の為、ムロといわれる部屋で乾燥させます。

金箔

厚さ0.0001m/mの金を漆を接着材として平板、彫刻に貼っていきます。接着用の漆は塗った後、一旦、ふき取るのですがこのふき取り方で金箔の輝き方が変わってきます。金箔も含有量でグレードがあり、また金の他、銀やプラチナといった箔もあります。
本山客殿の御影様の厨子の背板はプラチナ箔を使用しています。

錺金具

木地の時点で方をとり、型紙から金具を切り出していきます。銅板にタガネで唐草といった模様を打ちつけていく作業です。実に細かい作業で力の加減で立体感が変わってきます。最近ではレーザーで柄以外を抜く金具もあったり、色付けは通常メッキ加工するのですが、このメッキも消しメッキといってピカピカに光らせるのではなく、鈍くくすんだように色を付けるのが私共の作る仏具では多いのですが、そのほうが品や荘厳さが際立ちます。仏壇によっては金メッキではなく黒っぽいブロンズメッキや燻いう色の付け方もあります。

組み立て

塗りあがった木地、型取って仕上がった錺金具、また塗り上がって金箔を押す工程に回った木地、それらすべてを本社組立場に集めて組み立てます。ここでの作業は木地師である職人が検品を兼ねて組み立てをします。イメージ通りに仕上がっているか?塗りムラや間違いなどないかをチェックしながら行います。

完成納入

当社、社員で日本全国に納入いたします。塗りの仏壇の場合は組み上がった物を納入するのではなく、一旦、崩して納入先で再度、組み立てての納入になります。場合により時間を要する事があります。

その他仏具について

仏具にも塗り物や銅器とありますが、銅器は高岡や京都、仏椀、三方等塗りものは全国各地よりお取り寄せいたします。 製作物は仏壇と同時に塗り箔の工程を踏みます。

五具足

五具足には色・型があります。この火立に合うのはこの香炉、花立といった具合です。
色の付け方は漆の焼付塗装を施します。銅器に熱を加え漆を塗り、それをふき取りつつ、
乾かすように焼付、これを繰り返します。鎧や兜などもこうやって色を付けていたのですが、単なる塗装とは違い塗装の強度が違います。メーカーによって色の呼び名が変わったりもします。
 京都では唐金製と言われる銅器があり精製度が高く、非常に高価なものになります。

リン

鏧子(けいす)と呼ばれ、これも銅や錫の合金になりますが、平たい板を木型にはめ、金槌でたたきリンの形状にしていきます。そうして形になったリンは真っ赤になるまで焼いて、そして叩きを繰り返し強度を付けます。更に調音して初めて仕上がります。熟練した技の職人によって作られたものは作家の名が刻まれており、グレードもあります。
打ちもの所謂、鍛造と型に流し込んで形成する鋳物とあり、前者は打ちどころによって簡単に凹みますが、後者は全体に厚みがありますので凹みにくく丈夫です。

金蓮華

金蓮華にはアルミのものから、真鍮製そして寺院で見かけるのはほとんどが木製品になります。木製品は金箔で仕上がっていますので彫師が木地を作り、漆を塗りその上に金箔を押すという仏壇と同じ工程でできております。例えば軸になる部分が桧か籐なのか、一本を曲げてつくるのか、つなぎ合わせるのかで価格も変わってきます。本数が少なくなるとその分、葉や華を大きくしなければバランスが取れなくなるため、本数が少ないほうが特注になり値段も高くなります。
天晴・富士宮店 ㈱慧光(えこう)
静岡県富士宮市上条479-1
TEL.0544-58-5996
FAX.0544-58-5997
日蓮正宗信徒用仏壇・仏具専門店
 
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